案件の探し方・働き方

フリーランスエンジニアの案件獲得ルート5つ|エージェント・直請け・紹介の違い

案件獲得ルートはエージェント、直請け、紹介、マッチングサービス、技術発信の5つ。単価の決まり方と決定までの日数が違います。稼働を切らさない人は2本以上を並行させます。ルート別の向き不向きと着手手順をまとめました。

文:Partners 編集部3

案件獲得を1本のルートに絞るほど、稼働は不安定になります。ルートごとに単価の決まり方、契約までにかかる日数、契約が切れたときの立て直しやすさが違うからです。ここでは主要な5ルートを、向き不向きと着手手順まで分けて整理します。

エージェント経由は稼働の下支えとして使う

エージェントは企業の発注案件を集め、条件に合うエンジニアへ紹介する仲介です。最大の利点は、探す時間をほぼゼロにできることです。スキルシートを一度整えれば、複数社の担当者が並行して候補を出してくれます。

向いているのは次の状況です。

  • 今月から来月中に稼働を埋めたい
  • 準委任のフルタイム案件を収入の軸にしたい
  • 見積もりや請求の交渉に時間を使いたくない

注意点は、受け取る金額が企業の発注額から仲介手数料を引いた額になることです。手数料率は非公開の場合も多く、商流の深さによって幅があります。契約前に次の4点は必ず文面で確認してください。

  1. 精算幅(下限時間と上限時間)
  2. 下限を割ったときの控除単価と、上限を超えたときの超過単価
  3. 支払サイト(月末締め翌月末払いなど)
  4. 契約期間と更新の判断時期

直請けは手取りが増えるかわりに管理業務が増える

直請けは発注企業と直接契約する形です。仲介手数料が乗らないため、同じ予算でも手取りが増えます。継続すると要件の背景まで共有され、単価改定の交渉もしやすくなります。

一方で、営業、見積もり、契約書レビュー、請求、入金確認、未払い対応まですべて自分の仕事です。稼働が満杯のときに新規の問い合わせが来ても対応できず、機会を落としがちです。最初は稼働の2〜3割を直請けに充て、残りをエージェント案件で埋める配分が現実的です。

紹介とリファラルは決定率が最も高い

過去の同僚、前職の上司、勉強会で会った人からの紹介は、決定率が抜きん出て高いルートです。すでに仕事ぶりが知られているため、選考が短く、単価も相場の上限側で決まりやすくなります。

ただし発生タイミングを自分で制御できません。だからこそ、案件が切れてから連絡するのではなく、稼働中から次の3つを続けておきます。

  • 契約終了の1〜2か月前に、過去の関係者へ「この時期に空きが出ます」と一言送る
  • 参画中に社内の別部署や協力会社の担当者と接点を作る
  • 退場するときは引き継ぎ資料を丁寧に残す(次の相談が来る最大の要因になります)

マッチングサービスは条件検索の精度で選ぶ

案件マッチングサービスは、企業の募集要項を自分で検索して応募する形式です。エージェントと違い、どの案件がいくらで出ているかを自分の目で見られるため、相場感を掴む用途としても有効です。

選ぶときの基準は次のとおりです。

  • 単価が金額で明示されているか(「スキル見合い」ばかりのサービスは比較に使えない)
  • 稼働日数や商流の情報が出ているか
  • 応募から企業返答までの日数が分かるか

首都圏のWeb系で月160〜180時間稼働の場合、月額60〜100万円程度が一つの目安として語られますが、言語、担当領域、商流の深さ、地域によって幅は大きく動きます。1つの提示額を相場だと決めつけず、同条件の募集を10件並べて中央値を見てください。

技術発信は半年後の自分に効く

技術記事、OSSへの貢献、登壇は、すぐには案件になりません。ただし半年から1年続けると、企業側から声がかかる状態を作れます。特に、特定領域に絞った発信は効果が出やすくなります。

書く題材は、実務で自分が詰まって解決したことで十分です。「導入手順の紹介」より「移行時に踏んだ落とし穴と回避策」のほうが読まれ、技術力の証明になります。月1本でも構いません。

今週やる着手手順

  1. スキルシートを最新の案件まで更新する(これが全ルートの共通入口です)
  2. エージェント2〜3社に登録し、同じシートを渡して提案の質を比べる
  3. マッチングサービスで同条件の募集を10件集め、単価の中央値を出す
  4. 過去の関係者3人に、稼働の空き時期を一言連絡する
  5. 直請けの受け口として、実績と連絡先を書いた簡単なページを1枚用意する

複数の企業案件をまとめて比較したい場合は、Partners のような案件マッチングサービスで条件を並べると、相場と自分の位置関係を短時間で把握できます。

ルートは競合しません。決定までの日数が短いルートで足元の稼働を固め、時間のかかるルートを同時に育てるのが、収入を落とさない進め方です。まずはスキルシートの更新から、今日中に着手してください。

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